茶菓子の欠片

文芸とか北欧とかTF、雑記とか何かそういう

悪戯するなら菓子をくれ

 


 パンプキンパンプキン。

 ジャックに憧れたがジャックには当然なれず、ブギーにもなれず、気付けばメイヤーになってしまっていた……

 

※    ※

 

 いやはやお聞きください。

 『プーと大人になった僕』を観たんですよォ。

www.disney.co.jp

 いやもし、もし劇場で上映時間中ずっと目を真っ赤にして水分を垂れ流し、しつこく鼻水すすってた害悪野郎がいたとすれば、それは私なのです大変面目ない。上映時間中ずっと泣き続けたのはこれが初めてかもしれない。


 卑怯でしょうあの、ぬいぐるみの様なデザインは。

 的確に幼少期の――輝かしい日々を思い起こさせ、心臓を抉ってくる。

 あのクリストファー・ロビンですら「勤労者」としての性(そして徴兵され他人を殺す立場に追いやられる「国民」としての性)から逃れられないという、考えてみれば至極当然の描写ですら心を握りつぶしにかかっていた。挙句単なる労働者だけでなく中間管理職としての苦悩まで描かれるともう逃げられない、将来(見込みは薄いが)管理職ポジションになった際の自分が再度観ても苦しめられるというオマケつきだ。

 

 唯一涙が引っ込んだのは映画の終盤くらいか。

 「何もしないこと」が大事なら終わりも何もしないでほしかったが、流石にそれは現実世界との折衷を見つけ出さざるを得ない悲哀。

 とはいえ子供の頃の下らんお遊びと始末に負えない夢想を捨てて人は「成長せねばならない」というお決まりの説教で終わるよりは、良かった。

 

 嗚呼、100エーカーの森は何処。


※     ※


 最近になってどうしたことか、アガサクリスティーの「ポアロ」シリーズにはまりはじめた。


 卵型の頭に特徴的な髭をつけた外国人の小人。ホットチョコレートが好きでもったいぶった話し方をする変人のオッサン。

 その周りを彩るトーリー党気質の貴族たちとホイッグ党気質の若者たち、そして事件に秘められた謎。久方振りにむさぼるように読んだ。

 

 推理小説の探偵は往々にして友達にはなりたくないタイプばかりで、ポアロもその一人に数えられるが――そのはずなのに、気付けばポアロの出てくる小説を見つけ出しては読みふける日々が続いている。ポアロの活躍を脳が欲しているかの如く。

 

 何故か分からぬが同じアガサクリスティーでも「ミスマープル」ではないんだなァ。どうしてこのオッサンにここまで惹きつけるものがあるんだろうか。ホームズシリーズより好きかもしれない。


 シャーロキアンに殺されそうだがポアロが高評価なのは恐らく、ポアロジャップ警部の方がホームズのレストレード警部より好きなせいだろう。あの皮肉屋警部最高じゃないですか? 悲しいかな、名前は連呼しにくいが。

 個人的に一番好きな作品が『ビッグ4』なあたり、相も変わらず脳内ミステリー界を支配しているのは明智小五郎・少年探偵団系の推理冒険物なんだなァ――この体たらくでは、シャーロキアンどころかポアロファンにも処刑されてしまいそうだ。

 

ビッグ4 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ビッグ4 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

 


 灰色の脳細胞を活かせる物書きならば、『アクロイド殺し』や『カーテン』のミステリーに舌を巻き、アガサクリスティーにならって素晴らしい推理物を書こうと努力するに違いない(カーテンは読み終わってから一週間くらい立ち直れなかった)。 

アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 
カーテン(クリスティー文庫)

カーテン(クリスティー文庫)

 

 

 ところがモナミ、至極哀れな黒色の脳細胞をもつ小生は、そんな技巧を学ぶという手法からは尻尾を巻いて逃げ出し、ポアロをはじめ作中の登場人物は随分とホットチョコレート(≒ココア)を美味しそうに飲むなァと単純な感想を抱いてしまうのだ!

 そしてホットチョコレート/ココアがマイブームになってホットココアを見つけると、寒くなってきたことも相まってすぐ小銭を入れ自販機のボタンを連打する単細胞と化したのである。

 


 物書きらしい感想も抱いた。

 ヘイスティングズの持つ物書きの才能が欲しい。

 シェパード先生でもいいから。

 オリヴァ夫人は……別に……


※     ※

 

 物書きの風下にもおけない雑魚ながらも、無謀にも文学フリマ東京に同志(若しくは犠牲者)を募って出店することになった。

bunfree.net

 今回のブースは「エ―57」。

 

 二階中央らへん。

 

 さァ買い手は集まるのか!?

 その前に売り子は集まるのか!?

 

月は出ているか

 

 

 今宵は十五夜、しかし月見バーガーは絶賛腹下し中の為食すこと叶わず。

 くわえていつの間にやら平成最後の夏季休暇が終わろうとしている。

 かと思えば小説の締切を越してしまうというとんだ失態を犯す始末。

 嗚呼無情。

 嗚呼無能。

 

 いつくしい厳島神社が見れたので僕は満足です。

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※     ※


 トランスフォーマースピンオフ・バンブルビーの予告第二弾が公開されて頭の処理能力が追い付いていない。

www.youtube.com

 なにせオプティマスプライムが出演してくれることは分かってはいたが、まさかここまでG1デザインそのまんまだとは思わず……ショックウェーブサウンドウェーブも出ているし、どういうことだ……サイバトロン星のデザインはまんまTF:WFCやTF:FOC系……

 できればオートボット側ももっとG1デザインで出てきてほしい……

 

 そしてディセプティコン側がしっかり喋っているのがありがたい。

 基本的に実写映画シリーズはメガトロン様とスタスクぐらいしかしっかり喋ってくれなかったので(他はサイバトロン語か唸り声、ようやく最後の騎士王で喋る人が増えた)、フツーに喋っていることに感動してしまう。

 第一出てきたディセップ二人組が三段変形してくれるというのもGOODですよ。トリプルチェンジャーのドリフトは連続三段変形までは見せてくれなかったから余計に。

 

 うーんオタクの心をくすぐる。

 公開まで悶えるしかない無念。

 

※    ※

 

 どうもここ最近ソヴィエトれんぽーと縁があるようで。

 

 「ソ連製映画」と「ソ連映画」を観る機会があった。

 

 アテネ・フランセ文化センターでソ連映画上映会があったのでGO。

 

 『新しいモスクワ』。

アレクサンドル・メドヴェトキン『新しいモスクワ』『幸福』上映会

 メドヴェトキン監督の作品、ただし政府の検閲で上映不可とされた代物。

 ソ連建築士がモスクワで自動模型装置「動くモスクワ」を発表するというのが大まかな流れで、そこにコメディやラブロマンスが絡んでくるというもの。劇中ではソヴィエト宮殿という、共産主義バベルの塔(結局完成しなかった)も出てくる。

 ソ連製映画というと偏見を持ってしまいがちだが、既に『火を噴く惑星』でソ連映画の面白さを知ってしまった自分としては期待値MAXで観に行った。確かに面白かったのだが――映画の中核であるはずの、「これからのソ連を牽引する新しい首都・モスクワ」像が説明されるシーンはクライマックスのはずなのにどこか冷めた目で見てしまった。

 ソヴィエト宮殿なんて完成しなかったじゃんと歴史的事実を知っているからかもしれないが、プロパガンダが露骨すぎるからだろうか? いやプロパガンダに感動してたらまずいかもしれないが、人をその気にさせるのがプロパガンダのはずなのに全然ノれない。
 プロパガンダシーン抜きのソ連映画の方がソ連に好印象を受けるというこの皮肉よ。 


 一方でソ連映画(イギリス製)も公開していた。

 『スターリンの葬送行進曲』
 赤いのに黒い映画。

gaga.ne.jp

 老人党幹部が書記長の椅子を巡って馬鹿げたことをしては右往左往している無様な光景は面白いものの、その権力闘争がもたらすものはすべて一般国民に降りかかっていく様子も淡々と描かれるのが心臓にくる。
 
 リベラル改革派を気取るフルシチョフに対抗するため、秘密警察としてやりたい放題だったはずのベリヤが、国民の人気取りのために自由化を推進し、かと思うとフルシチョフが勝手に政策を変更し……の繰り返し。任務を忠実に守ろうと、法律を厳守しようと、党中央委の方針変更で投獄処刑。

 この時代の公務員には絶対なりたくないなァ……

 ただ個人的に映画として面白いのは、『帰ってきたヒトラー』の方かな。ロシアがこの映画を作っていたらもっと面白くなったかもしれないが、無理か……?

 

※    ※


 11月の文学フリマは「文藝工房ニケア」というよく分からないサークル名で出店予定です。

 あってないようなお題は仮面。

 またブース番号などが決まったら細々と告知していきます……

 代表が〆切破っておいて何を言ってるんだという感じだが……

 

 

個人の印象

 

 

 天下の行政府様がもはや災害と認定する猛暑であるならば、

 日々の通勤における炎天下の中の歩行とは労災認定されて然るべきではないかと、

 思いながらもアイスに手を出し太る……

  

 

  光と映像を使ったミュージアムと言われれば心が千鳥足で踊るので行くしかないのだ。それと同時にゆりかもめも楽しめるとすれば更に。

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borderless.teamlab.art

 チームラボボーダーレスという企画があったのでマァ会話のネタの一つにでもなろうかと思い行ってみたが、これがとても楽しくて、歳も忘れハッスルしてしまった。他の人を置いて走り回るほどには楽しんでいた気がする。スーツ姿のオッサンが子供たちを押しのけて狂喜乱舞する様は地獄絵図他ならないが。

 問題は、目が疲れることか。

 いや身体も疲れる。筋肉痛はあとから来ました。

 

 

 光の使い方が全く違うが、先日「モネ それからの100年」展へ行ってきた。

 

monet2018yokohama.jp

 モネ展と銘打っているものの、モネの後世に与えた影響を中心に据えていることから、モネ目当てで足を運ぶと少し物足りないかもしれない。

 

 モネの影響を受けたモダンアートを見比べることができるという点では貴重な展覧会だと思う。とはいえ贅沢ながらモネの名を冠する展覧会故に『睡蓮』のほかにも『印象・日の出』とかあってほしかった。

 なんて曖昧な文末、これこそ印象そのものを描写する印象派というもの(?)。


 前情報なしにモネだからという理由でUQを召喚し足を運んだ愚者の為、館を回ると「あれ、モネの作品もーねーの?」と産業廃棄物の駄洒落が脳内に浮かび上がってくるほど現実に引き戻されてしまった阿呆とはこの私。

 

 「出口」の看板が視界に入るや否や逆走し、最終的にお気に入りである『セーヌ河の日没、冬』(1880)の前に長らく突っ立っていた。

 眼鏡をかけたまま近づくと筆致がよく分かるし、眼鏡をはずして遠目で見ると光の揺らぎがより一層鮮明に鑑賞できるという二重に美味しい思いができる。オメメの劣化で一番の恩恵だ。

 

 できれば『セーヌ河の日没、冬』のような光景を見ながら寿命を終えたいが、フォースと一体化する術はないため屍の後片付けを鑑みると断念せざるを得まい……

 ※    ※

 

 アメリカではコミコンが開かれたようで。

 いつか行ってみたい。

 

 トランスフォーマー関係では「バンブルビー」のトラヴィス・ナイト監督が講演。そこでなんとスタースクリームに違いなかったあのディセップはまさかのブリッツウィングということで……

 

 

 え? ぶ……ブリッツウィング?

 ということはトリプルチェンジャーとして戦車にも変形してくれるのか?

 カラーリングはスタスクそのものじゃないですかーやだー。

 

 嬉しいやら残念やらでございます。

 

 いやしかし何よりも憤りを抑えきれないのはそう、アメリカ本国ではクリスマスシーズンに公開の「バンブルビー」が日本では春公開にされてしまったことだ。

 ええっ。そんなまさか殺生な。

 年明けまで待てというのですか、しかも「春」と言われると年明けから間が空きそうだし……それはあまりにも、あまりにも。

 


 ※    ※ 


 秋の文学フリマに性懲りもなく参戦を決意、申込みを完了してしまった。

 そうなると〆切という己が生み出した魔物と戦う必要が出てくる。

 が、如何せんなんにも浮かび上がってこないし、書いても小説というよりは報告書になる。以前はアイディアさえ出てくれば小説にするのはそこまで苦ではなかったはずだが、脳が全く働かん。他のメンバーは書きあがってる者もいるし、いやはや嫌な汗が流れてくる。

 

 これも労働が悪いんだ(???)

 なんちゃらフライデーを設定するくらいなら、UQ二倍キャンペーンをしてくれたほうがよほどプレミアムだというのに。巷で話題になっている大事な大事な生産性も上がるというのに全く……

 ああ、あの議員大先生様の言う“生産性”とは意味が違うのか? 国に寄与してくれるかどうかで権利の有無と公共サービスの受益可否が決まるなら他人の糾弾の為に“生産性”の言葉が氾濫するのは目に見えているぞ。自分は生産性があると安堵できるその姿勢は凄いが。

 

 しかし勤労を言い訳にして雑文を並べ立てても、想像力の枯渇は、老衰を痛いほど理解させてくれるなァ。

 ハーミットになるまであと何十年かかることやら。

 

 

黄色いサンタさん(蜂)

 エアコンのスイッチをつけると唸り声をあげて数多の涙を流してくる。

 今年の夏は死兆星が見える。

 

 

 長らく希望の星だったトランスフォーマーシリーズも音沙汰なしが続く中、実写TFもなんだかんだ最後の騎士王で終了か、と悲観に暮れていたが、スピンオフで興奮してしまうのだからなんとも踊らされやすい愚民だと思いつつも抑えきれずにこの文章を書いている。

 

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(画像引用:“Bumblebee”公式Twitter

 オートボット斥候であり実写TFのマスコットでもあるバンブルビーのスピンオフ映画「Bumblebee」。そのトレイラーが発表されたのだ。


Bumblebee (2018) - Official Teaser Trailer - Paramount Pictures

 

 でたぁ。

 無産階級だと勤労に精を出してすっかりこういう労働より大事なことを忘れてしまうのだからなんとも情けない。それだけに発表が今日だと知った時は何か発作の類でも起きたかの如く目はギラギラ息も絶え絶え震える手で動画を検索した。

 

 トランスフォーマーのスピンオフとはいえバンブルビー主役でマイケルベイ以外の監督作品だとどうなるのか見当もつかなかったが、この映像を見る限りとても面白そうではないかと鼻息荒くさせてしまうのだから恐ろしい。

 

 バンブルビーがかわいい。

 バンブルビーがかっこいい。

 

 それは予想できたことだ、なにせバンブルビーのスピンオフなのだから。

 

 しかし、映像の中に誰か別の奴が映っている。

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(画像引用:Bumblebee (2018) - Official Teaser Trailer - Paramount Pictures)

 赤を基調とする飛行機から変形しているこやつは、もしやひょっとするとスタースクリームではないのか!?

 顔の横についている耳あての様な何かとか頭部のかたちとか、腕に装着されるミサイルとか、まさにG1スタースクリームそのものじゃないですか。これでスカイワープとかサンダークラッカーというオチだったら笑うけど。

 これが本当にスタースクリームなら、実写デザインも嫌いではなかったが随分G1に寄せたデザインでやってくれるのではないかと喜びで心臓が止まりそうだ。一瞬でもいいからこのデザインでハイドやラチェット、ハウンドも映してくれないかなァ。

 バンブルビーもマスクオンすると耳がぴょこっと立ってG1バンブルっぽくなるし……G1のワクワク感が今ここに。

 問答無用で「さぁ、戦いだ!」のトランスフォーマー実写版の流れとは一線を画した映画であれば、なんとも素晴らしいことだ……ベイ監督の爆破爆撃破壊も嫌いではないけれど、むしろ好きだけれど、いやしかしこってりラーメンばかり食べていたら豆腐みたいなのも食べたくなるから……

 

 文章がまとまりを持たない。

 完全なキモオタと化して周囲の人間にこの感動と興奮を共感してもらおうと奔走しているが、作品上映は今年のクリスマスだと?

 あゝ神よ何と惨たらしい。

 あと半年、おあずけをくらいながら労務に勤しんでひたすらに待っていろという事でしょうか、それはあまりにも。

 

 

 UQためておくぐらいしかできねぇ

 

 

雨にも負ける風にも負ける

 

  雨に殴られる体験はそうそうできまい。

 黄金週間が終わったとはいえ7月まで祝日が無いのはいかがなものか。

 いくらでも解釈して閣議決定で増やしてくれればよいものを…… 

 

 ※     ※

 

 もう何度目になるか「文学フリマ」に足を運ぶ。

 ここ最近は出店者側として連続参加してはいたが、今年の春はn度目(n=1,2,3...)のスランプに陥っていた為書下ろし一本完成させるのにヒィヒィ言っていたほどなので出店は諦め、一般参加。

 次の秋こそは出店したい……したい……できれば……可能な範囲で……

 

 

 以前お世話になった文芸サークルの伽藍堂さんのブースでは、素晴らしくきれいなデザインの新刊が並んでいたので二冊買ってしまった。

 表紙絵の上手さやタイトルのセンス、扉ページのフォント変更だけでなく、お気づきだろうか? 伽藍堂ロゴの色が、文芸誌のデザインにあわせて変わっていることに……

 オイオイオイ、そこへの配慮が微塵もできねぇ間抜けの愚鈍が代表やれてただなんてそりゃあお笑いだ。今頃はぽろぽろこぼしてそうなペンネームでn回目のスランプに陥ってるにちげぇねぇ。

 まあ天下のプランタジネット朝とて欠地王を生み出してしまうものだし_(。゚⊿ 」∠)_

 

 次なる文芸誌はどんなものでしょうねぇ。

 期待 :)

 

 ※     ※

 

 折角の黄金週間。

 しかし黄金色より茜色。

 「ソビエト・エキスポ」に行ってきた。

 

www.3331.jp

 

 この3331というのは、中学校の旧校舎をアート展覧会の開催場所として活用しているギャラリーだそうで。

 

 確かに外観は紛うことなき中学校。

 足を踏み入れてみると、お洒落なカフェに柔和な照明といったアートギャラリーらしさが演出されている一方で、下駄箱だったと思われる部分にアート関係のチラシを置いたり、展示に学校用机と椅子を使用したりと「学校」の面影もかなり残っていて不思議な印象を覚えた。

 絵具なのか何なのか、言葉に表しづらいあの「図工室の匂い」「階段の匂い」が姿を現し妙なノスタルジアも感じてしまう。アートセンターとしての近未来感と学校の過去がちらつく郷愁、二重の意味でワクワクできる場所だった。

 

 そんなアートギャラリーで「ソビエト連邦時代の文化」を題材にエキスポをされてしまっては行かざるを得まい。

 しかもこのソビエト・エキスポ、何がすごいかと言えばその扱う対象であろう。

 

 社会主義大国ソ連をテーマにするとどうしても題材が題材だけにイデオロギー的な色合いが強く出てしまうことが多い。ロシア革命100周年の時も「ロシア革命は果たして正しかったのか?」というテーマであちこちで講演会が開かれていた。

 しかしこのエキスポで並べられているのはソ連における玩具。ゲーム機。買い物袋。クリスマスの飾り。ファッション雑誌……

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 電化推しのレーニンもびっくり

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 絵本でも赤い星は忘れない

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 空想科学雑誌はどの国でもロマン

 

 教科書の文章でお馴染み、「ソ連は計画経済で重化学工業を発展させたが軽工業は遅れを取り~」の「軽工業」部分にスポットを当てるという珍しい展覧会だったのだ。それはもう興奮が抑えられないヾ(:3ノシヾ)ノシ

 

 意外にもソビエト政府は国民の「娯楽が少ない」という不満になんとか対処しようと色々策をこねくり回していた。ゲーム機までアメリカ製を真似て作ったほどだ。いや○ッキーのゲームはウォルトディズニーの許可を得て無さそうだけれど……

 全体主義国家・20世紀最悪の実験国家・悪の帝国とあだ名は枚挙にいとまがないソ連ではあるが、注目されることの少ないソ連内部の日常生活に触れることのできるとても貴重な展覧会だった。

 また似たような展覧会が開かれるといいなァ……今度はソ連のSFに焦点当てたような……

 

 ※     ※

 

 レディ・プレイヤーワン。

 できればK.I.I.T.に喋ってほしかった……

 それだけ残念。

 

 

 「小説を書く」企画だけぶち上げ〆切を設定した。

 果たして私が参加する文芸誌の告知はいつできるのだろうか……何より書きあがるのだろうか?

黄金週間万歳

 

 来るぞ……

 繁忙期が来るぞッ

 

 


 桜が綺麗でございました…φ(:3」∠)_

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 桜の花びら舞い散る歩道を歩くとなれば、風情と趣に負けてマスクをとってしまうこともやむなし。となれば同じく舞い散る花粉の爆撃を受けるのもこれまたやむを得ないことだが、とてもつらい。

 梅雨前だというのに暑さもやってきた、お天道様に私は何かしたのか?

 

※    ※

 

 岩波ホールで『マルクス・エンゲルス(原題:The young Marx)』が上映されるということで、喫茶さぼうるのイチゴジュースのおまけに行ってみることにした。

www.iwanami-hall.com

 当日券販売コーナーは長蛇の列、まだ開場していないのに劇場前も大混雑とその人気が伺えた。先着50名対象のボールペンプレゼントもあわよくば頂けるかなと淡い期待を抱いていたが、この熱意と人数ではそんなん無理でっしゃろと思い知らされる。

 いやしかし鑑賞に来ている年齢層はとてもとても高めで非常にアウェイ。
 八割くらいコミュニストマル経出身者じゃなかろかと偏見を抱きつつも上映開始。


 マルクス役とエンゲルス役の俳優さんがイケメンだったのでまさか『マルクス×エンゲルス』なんてことにはならないよなと不安に思っていたが、マルクスエンゲルス以外にマルクス妻・エンゲルス妻の活躍や支えも描いていたのでそんなことにはならなかった。いやむしろ主人公はマルクスの奥さんではなかろか。

 髭もじゃサンタじゃないマルクスの恐れを知らぬ突っかかり戦法は見ていて痛快な反面、制度の破壊より制度の民主化を進めたいプルードンや何かと理由をつけて〆切を破る癖に原稿料はいっちょ前に請求されてしまうルーゲに感情移入することが多かったのは、自分の人生観が保守化した表れか。
 いやでも文芸誌製作に何度か携わったことがあれば、「この人の小説面白いから載せない選択肢はないがなかなか〆切過ぎても出来上がらない」有様に対しての如何ともしがたさは感じたことがあるはず……


 ワトソンやヘイスティングズもそうだけどよくエンゲルスは我慢できるなァ……

 さぼうるのイチゴジュースは勧めた友人の言う通り至極美味であった。
 

※     ※


 文芸系の同人誌即売会、「文学フリマ」が今年もやってくる。

 今回は残念至極だがサークル参加はできず……

 伽藍堂は例年通り出店するそうですので、是非に。

c.bunfree.net

 

 そしてとうとう。

 ようやくというべきか。

 仲間内で学生時代の小説を集めた文芸誌が完成した。

 どうだいこの進歩史観を投げ捨てた古びた過去への讃美歌。

 いややはりあの時代の生産力は自分としては驚愕。なんで一回に5本6本も書けたんだ? 質は別として……

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 書下ろしは一本だけという生産力の無さ。

 これから11月の文フリまでに数十の作品をかき上げることを夢見て……

 

 いや、難しいか……

 

目も開けられない

 


 もうすぐプロレタリアートになって一年か

 お仕事ヤダァヾ(:3ノシヾ)ノシ 

 

 これからも無為自然で水のように行きねばなるまい。

 

 

 
 「うぬッ」と唸りたいほど、日々の勤労の中で憤怒理不尽のたぐいを感じる場面はやはりというかある。

 とはいえ大会文フリ北欧市はまだ先、見たい映画もまだ封切りされず。執筆活動ですらその靄を完全には解消できない。

 はてため息では解消できぬこの癇癪をどうしようかと苦悩していたが、つい最近、その怒りを「小麦粉の粉ふるい」と「菓子生地のかき回し」にぶつけることで心に平穏を取り戻すという方法を発見した。

 粉ふるいによってサラサラになっていく小麦粉を眺める行為は精神安定剤に近いものがある。

 詰まることろペンネーム通り茶菓子を作ることにこの上ない喜びを見出したのだ。

 

 焼いた茶菓子とフィンランドコーヒーをお供に小説を書く是即至上の贅沢。

 おかげでまた太りそうだ……

 

 ※     ※


 前々から読みたいと切に願っていた池田嘉郎さんの『ロシア革命 破局の8か月』(岩波書店)がまさか隣町の図書館にあるとは思わなんだ。 

ロシア革命――破局の8か月 (岩波新書)

ロシア革命――破局の8か月 (岩波新書)

 

 

 「ロシア革命」100周年はいつの間にか過ぎ去ったが旬はまだまだ。

 ロシア革命といえば「ソヴィエト」「ボリシェビキ」「イスクラ」「コルホーズ」という単語が飛び交う中、この書はなんとロシア革命時のリベラル派(知識人、穏健保守派)やソヴィエトに打倒される存在・臨時政府がどのような行動をとったかを描き出している。

 

 日本にもつい数か月前リベラル系の「立憲民主党」が出来上がったが、この名前といえばむしろロシア革命のリベラル政党「立憲民主党」(カデット)を先に思い浮かべてしまう頓珍漢極まるワタクシにとっては、誇張抜きにむさぼるように読んだと思う。

 昼過ぎにぱらぱらと頁をめくり、読み終えてふと顔を上げると夕日が沈んでいた。

 

 帝政派・穏健保守・共和主義・自由主義・急進派と(イリイチさんのボリシェビキや人民の中へ入っていく人たちを抜きにしても)ただでさえ混沌としている中、将校や兵士との距離感から議会の伝統、戦争対応やソヴィエトの社民主義者たちとの駆け引き等々リベラル派の苦悩が克明に記されている。

 議会内での四苦八苦、他国とのやりとり、社会主義者との妥協と敵対はこれまで語られてきたロシア革命のIfをも感じさせる新しい視点を授けてくれる素晴らしい本だったので皆さんも是非に(?)。

 

 民主主義のロシアを目指したとはいえあまりにも皆の考えるゴールがよりどりみどりすぎた。

 政治と外交は難しいねェ。

 

 ※     ※
 

 ようやっと(編集様に丸投げしていた)文芸誌も入稿の段階に達し、いよいよ実物の完成も近い。人様の上で胡坐をかくのはサークル時代と変化なし。

 とはいえこの文芸誌のほとんどは過去作。

 今更アイザック・アシモフにハマった為創作意欲が再燃し、筆をバキボキしようかと考えていた状態から立ち直りつつある自分としては、そろそろ書下ろしで構成した文芸誌を作りたくもなってきた。

 秋あたり作れないかなァ

 


 花粉症と眠気のせいで最近はこんな顔になっている。

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 花粉休暇を作ってくれ