茶菓子の欠片

文芸とか北欧とかTF、雑記とか何かそういう

It's a trap!

 

 欲しいデータが一カ国だけない時は

 どうすればよいのか見当もつかぬ、あゝ。

 

 

 スターウォーズのスピンオフ映画「ローグワン/スターウォーズ・ストーリー」が公開されたので、朝一の回に行ってみた。

starwars.disney.co.jp

 Episode4の鍵となるデス・スター設計図のデータを、反乱同盟軍がどのように奪取したのかを描いた映画。

 ということで反乱同盟軍ファンとしては足を運ぶほかなかった:)

 

 見どころは多々あれど、当時の役者さんの姿をそのまま再現したターキン提督の登場(ただのそっくりさんだと思ったが違った)、EP7でさくっと崩壊した新共和国軍艦隊にも採用してほしい「Uウィング」の活躍、ベイダーさんが反乱同盟軍に与える恐怖あたりが素晴らしい。

 現代のCGで反乱同盟軍の大艦隊を見れる、それだけで幸せ(◎ヮ◎)

 正義の味方・反乱同盟軍の汚いこともせざるを得ない部分や、民主政体故に主戦派や日和見派の対立が起きる点など、正史で触れるとややこしくなりそうな面を表現できたのは、スピンオフだからこそか。

 あそこまでCGで再現できるのであれば、ベン・ケノービ爺さんの復活も……あんな怖いサイボーグ男とやりあったベン・ケノービさんは凄いということで名誉回復になってくれることを願う……

 

 シリアスな場面で“It's a trap!”の台詞がぶち込まれるのは笑ってしまうからやめてほしい。

 

※     ※

 

 残念なのは、「トランスフォーマー/最後の騎士王」の予告を大画面で確認できるかと期待したものの流してくれなかったことか。

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Transformers - Rethink Your Heroes #Transformers | Facebook

 海外版のポスター第一弾も公開されたというのに。

 第一なんだこれは、司令官がビーを殺しましたと言わんばかりの物騒なポスター。

 もうちょっとこう、ロストエイジでカットされたダンスシーンとか、無印のサム家でのドタバタとか、そういうのを入れてくれてもプライマスは怒らなんだ。

 

 いやはや何も手がつかない。

 まずい。

 

司令官に有休を

 

 この駄文置き場を作ってはや一年

 時が立つのはとても悲しい:(

 

 

 今日はトランスフォーマーの最新作「トランスフォーマー/最後の騎士王」の映画予告編が解禁されたということで(ローグワンと同日じゃなかったのか)。


Transformers: The Last Knight - Teaser Trailer (2017) Official - Paramount Pictures

 早速見てみれば、どうも鬱展開っぽいような流れで恐ろしすぎる。

 (ダークサイドムーンもロストエイジも、鬱展開といえばそうなのかもしれない)

 

 シリアスな構成だし、オートボットのだれかは死にそうな雰囲気があるし……途中で出てきたオートボット兵はなんなんだろう。彼もまた死にかけだったけど。レノックス再登場が希望か。

 何より司令官は宇宙を漂ったりバンブルを襲ったりと悪い意味で多忙。

 最後のシーン、できれば司令官が洗脳されているより司令官の偽物が襲っている、という方であってほしい。切に。

 

 しかしオプティマス・バンブルビー以外のオートボットやメガトロン以外のディセップ誰も映ってなくて本当にやきもきする。

 青い瞳のオプティマスがいる以上正常な司令官は登場するはずで、紫色はクインテッサにやられたのか、スタスクが中に入ってるのか、ニューリーダーのスカージさんが変化したのか……

 あぁぁぁぁぁ夏まで待てるかァ!

 

「いの一番」でないのは残念

 

 

 研究がある部分(というか中核)で詰んだ。

 というわけで、気分転換に「北欧市」というものにいってきた。
 


 「東京蚤の市」という雑貨、民芸、手芸、古本その他諸々が一堂に会するイベントの一部として開かれていたのが、北欧雑貨・食品・家具等を中心とする「東京北欧市」東京北欧市 | 第10回東京蚤の市)である。

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 クマさん。 

 トランプ型の洒落た入場券を貰い、予想だにしなかった人混みをかき分けた先、二階のスペースにその市場はあった。

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 hello!

 しかしまあこれが、北欧かぶれには天国のような場所で。

 あちらは北欧紅茶、こちらはスウェーデン風ミートボール、おっとこれはクッキーだそれにくわえてこれは水筒、やあやあフィンランドの鞄までいらっしゃる。

 一段落してもう一度一周してみると一回目で気づけなかったハンカチやワッフル、絵本に布切れとご対面。

 「うひょぉ」と奇声が漏れるのを抑えつつとても楽しめた。

 

 惜しむらくは家具や台所用品も揃っていて、いや、まだその時ではない――と感じるようなものも多かったこと。

 来年、再来年もあるのであれば是非に是非にリベンジしたい。 

 

 最終的に財布の中の皆さんは消えてなくなった。
 

 ※   ※

 

 いよいよ文学フリマ東京が迫ってきた。

 よって宣伝。

 

 文学フリマ東京は11月23日(祝)、勤労感謝の日に開催されます。

 

 私も寄稿した合同文芸誌『星天の霹靂』はめでたく増刷となり、第二版が文学フリマ東京の【ア-01】という大変分かりやすいブースで販売されます。

c.bunfree.net

 星がテーマの小説を集めた文芸誌。上下巻セットで販売予定。

 

 後輩たちの小説がとても素晴らしいので。

 買ってね☆

 

 

 研究が滞ると小説が捗る、その逆も然り。

 どうにかならんかなヾ(:3ノシヾ)ノシ

北米より北欧

 

 「おっ、ドナルドさん優勢だなぁ意外や意外」

 とニュースを見て思いつつ。

 

 昨日はスウェーデン大使館で開かれたセミナー、スウェーデンフィンランド文化の日に参加した。

スウェーデン系フィンランド文化の日 2016年11月9日 | The Finnish Institute in Japan

 

 大統領選より北欧の方が大事:)

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  戦利品(?)

 

 「スウェーデンフィンランド人」は人数こそ少ないものの、文化活動の方面では「ムーミン」のトーベヤンソン、「フィンランディア」のシベリウス等々、活躍した人々の数多し。

 

 スウェーデン系とはいっても――わざわざ比較のためにスウェーデン大使が「スウェーデンスウェーデン語」を発音してくれたが――本来のスウェーデン語とは発音が全く異なる物も多く、スウェーデンでそのまま暮らせるという訳でもないらしい。

 となると「スウェーデン語系フィンランド人」は完全に言語マイノリティ。

 しかしそこは平等や社会正義を(少なくともパンフレット上では)重視する北欧。

 上の写真にある冊子によれば、

役所や税務署、裁判所での手続きなどはすべて、どちらの言語でも行うことができるということです。また国が国民に提供する、医療制度、教育制度、福祉制度など全てのサービスも、どちらの言語でも享受できます。

(「スウェーデン語系フィンランド人」フィンランドセンター発行)

 だとか。

 本当かどうかは、むこうにいた時注視していなかったから覚えていない:(

 

 それだけでなく、スウェーデン人民党(http://www.sfp.fi/)という名のスウェーデン系の保護を訴えるリベラル政党が、フィンランド議会エドゥスクンタに9議席も持っているという。


 こちらの政治状況だと想像がつかないなァ

 


 さて今回のセミナー、スウェーデンフィンランド文化の日を祝してのものであったが、文化の日自体は昨日ではなく11月6日だそうで。

 11月6日はスウェーデンにおいてはスウェーデングスタフ・アドルフの命日で、彼に敬意を示す祝日。

 プロテスタントを守り、地域の文化や法制度・言語を抑圧せず保護して支配したグスタフ・アドルフは支配された側のフィンランドエストニアでは英雄扱いのようで、フィンランドでもスウェーデン語系によってSvenska dagenとして祝われているという。今回はこの日にちなんでの行事だった。

 その日に食される“Gustav Adolfsbakelse”という名のグスタフ・アドルフレリーフが乗ったケーキ、ぜひ食べてみたい。

(写真はこちら⇒Gustav Adolfsdagen | Nordiska museet

 

 ※   ※

 

 しかしビックリ、大使館を出て速報をみるとアメリカではトランプさんがまさかまさかの大勝利。

 どうせならサンダースさんが出馬して勝って、資本主義の盟主アメリカの北欧化、そしてパックス・スカンディナヴィア成立なんていうルートもあってもよかったのかもと思ったり……

 

 

 国際政治の情勢はともかく、私事ながら新しいプロジェクトが進みつつある。

 実を結ぶのが楽しみだ☺

 

素敵なホリデイもう来そう

 

 もうクリスマス商戦のゴングが鳴っている。
 ちと早くねぇべか。

 

 寄稿した文芸サークルさんが件の文芸誌を完売したらしい。

 すごいこれはすごい。

 

 以前そのサークルで運営に携わった者としては、小さくてコネと言えるようなモノもないサークルが、そこまでたどり着いたことにただただ驚くばかり。

 少人数ながら広報や告知面でかなり頑張っていたようで、Twitterやブログの更新にくわえてビラまで準備していた。そんな小さな努力の積み重ねが功を奏したといえるのかも。
 (私が離脱するとここまで成し遂げるとは…老害は大人しく寝てよう_(:3」[_])

 

 私も寄稿した合同文芸誌『星天の霹靂』は恐らく第二刷もしくは第二版として、11月23日の文学フリマ東京でも販売する予定。

 近くなったら告知しますが、その時もよろしくお願いします。

 

※     ※

 

 さて文化の日

 明治の維新精神を引き継ぐつもりは毛頭なく、一愚民として文化的に生きようと思うので、用事ついでに常設展・企画展共に無料開放している横浜美術館に行ってみた。

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 今回の企画展は「BODY/PLAY/POLITICS」展。

yokohama.art.museum

 特に目を引いたのは、『ポンティアナックを思いながら』という映像作品だった。

 

 『ポンティアナックを思いながら:曇り空でも私の心は晴れ模様』は、イー・イラン氏の作品で、伝承にある女性の霊――ポンティアナックと呼ぶらしい――を模した格好(まるで貞子)になり、女性たち7人で好きに喋る姿を映したもの。

 

 作品の中核にあるのは、「女性の身体は誰のものか?」という問い。

 ポスト・コロニアニズムやカルチュアル・スタディーズあたりが再三提起してきたことのように思えるが、それが未だに解決できていないことを訴えてくるかのような会話が続く。

 あくまで雑談の中で浮かび上がってくるもので、政治的討議ではない。

 くわえて特にこれといったBGMも何もなく、只々しゃべり続ける構成。そうであるが故に、話の内容が焼きつくように胸に残った。

 

 他にも対立する力の相克や男性の肉体美について等々、わたし含め軽い気持ちで入館した人々を圧倒するような展示がずらり。

 写真を撮れたのはコレクション展のこれぐらいだった。

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 円が長方形上で持つ「日の丸」というイメージから解放するためにつくったものだとか。このご時世の「文化の日」に鑑賞するには、うってつけかもしれない。

 

 ※    ※

 ローグワンの上映が刻一刻と迫っている。

 さあ論文の完成が先かローグワンが先か――なんて火を見るよりも明らか。

 

 論文今年中に終わらんなぁこの体たらくでは……(‘、3_ヽ)_

 顔文字も寝てばっかだなぁ……

 

かぼちゃプリンが美味しい季節

 

 ソフトは踊るされど進まず

 頼むから意思通り動いてくれぬかパソコン殿

 

※    ※

 

 さあかぼちゃプリンを美味しく食べる季節がやってきた。是即ち食欲の秋が、あとついでに読書の秋がやってきたことに他ならない。

 

 ということでお知らせ。

 私も寄稿した合同文芸誌『星天の霹靂』が、ついに完成したとのこと。

 サークルのTwitterアカウントに掲載された写真でその出来栄えを垣間見ることができる。今回は上下巻構成!

 

 

 ベイスターズはくじを外したが、どうやらこのサークルのただでさえ層の厚い現役世代は新入生のドラフトに大成功したようで――『星天の霹靂』はまさに豊年満作とでもいうべき文芸誌に仕上がっている。

 それになんたってテーマはなんだからキラキラした眩しい文芸誌に決まっているぞ~☆彡

 御冗談

 

 今回も手に取りやすい文庫本サイズなので秋の夜長のお供に是非。

 大学祭と文学フリマで販売するだろうから足を運んで買って、そして読んでほしい切に切に。叶う事なら感想も欲しい。

 詳しくは後輩が書いた紹介記事(伽藍堂 常盤祭に向けての本ができました)をどうぞ。新涼灯火のこの時期にふさわしい一品(正確には二品)ではないかと思う。

 残暑が続きすぎだが新涼灯火って使っていいのかな。

 

 他の人の面白さや完成度が高すぎてここにきてなんで寄稿してこの本を穢したかなと悔やみ始めている

 

 

 さあ皆さん己が良心に従い買いに行きましょうぞ(。☉౪ ⊙。)

 

 スポーツの秋は忘れた

お仕事こわい

 

 いきなり寒くなってきた。

 天候変化に身体が追い付きませんよ全く。

 

 ベイスターズがCS敗退かァ残念

 しかし「どうせ負けるだろ」と思わざるを得ない試合展開ですら覆して逆転勝利した試合が多々あったので、面白い試合が多かった気がする。

 来年も頑張ってほしい_(。゚⊿ 」∠)_

 

 

 とはいえ浮ついた話ばかりでもなく。 

 

 先日電通の社員の方が過労で自ら命を絶った事件について労災認定を受けたというニュースがあった。

 ややこれはけったいな、マルクスさんの予言どころかケインズさんの予言(21世紀初頭には週15時間労働になっているはず)すら達成できていないぞ。


 電通こそ諸悪の根源というよりは、少ない人数に長時間労働/残りは非正規で対応というシステムや24時間働くことの是即ち美徳とする慣習のようなものから変えていかないといたちごっこではないかと思う。

 ――なんて結構前から言われたことな気がするがまだ治ってないのね。

 森岡考二氏がおよそ10年前に執筆した『働きすぎの時代』(2005,岩波新書)で指摘されていた問題点が改善されたとは思えないのでそういうことなのだろう。 

働きすぎの時代 (岩波新書 新赤版 (963))

働きすぎの時代 (岩波新書 新赤版 (963))

 

 

 しかしこういう事件が起こると、時たま怒りが経営者や制度ではなく何故か長時間労働者に向けられるのはどうにかならないんだろうか。

 「こんなもので辛いと言うな、俺のところなんて~」といういわゆる社畜自慢や「公務員は貰ってる額が多いふざけんな」という民又は公批判など足の引っ張り合いにしかならない(後者なんてそのせいで労働監督系の職員が削られまくった)。甘ちゃんかな、でも所詮あれだけ馬鹿にされていたギリシャ以下の労働生産性なんだから、これ以上劣悪にしあっても意味がない気がする。

 どこかの教授さんが件の報道について「過労死とは情けない、仕事にプロ意識がない」みたいなことを言って炎上していた気がするが、どれ程立派な仕事でも命削る程の価値がその企業にあるとは思えない。ワーオ社会主義者かな、いやでもやっぱり長時間労働させないと成果を出せない無能企業にそこまでの価値はないんじゃなかろか。

 

 趣味で物書きやってる故白樺派もどきの軟弱者らしい自論 :(

 フィンランドで生活していた時に、短い間でありながら「この時間で店を閉めるなんて不便だな」と思ったり、サービス以上の対価を求めてしまった己が身への自戒も込めて。