茶菓子の欠片

文芸とか北欧とかTF、雑記とか何かそういう

パイロ君当選を祈願して、完敗~

 

 社会の歯車選手権もようやく半分を越えた。

 残り二か月でどんな職を手に入れられるか(或いは社会に出れないか)が決まるという次第だが、幾分かメンタルに余裕ができると今度は「ああ、もう猶予期間も半年しかないのか」という絶望の方が職を得られるかの不安より大きくなってきた。

 少しでもやりたいことはやっておかないとという焦りがお出でになられたので、お迎えにあがらねばならない。願わくば今年も北欧に行きたいが……財政再建が急務という訳か(‘、3_ヽ)_

 

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 何気なく図書館の新着図書コーナーを眺めていたら、こんな本があった。

 『自由主義は戦争を止められるのか:芦田均・清沢冽・石橋湛山』という、上田美和氏の著書だった(早稲田で講師をしていらっしゃるらしい)。

 リベラリズムと戦争の関係について日本の戦前リベラリスト3人を歴史学的に研究して考察するというもの。リベラリズムと戦争については国際関係論のリベラリズム(理想主義)を軸にした研究が多く、日本の自由主義者(しかも丸山眞男さんより前のいわゆるオールド・リベラリスト)に焦点を当てているのは非常に新鮮であった。

 

 当然この本では三者が戦争をどう考えどう行動したかが重要であるのだが、私としてはむしろ本書で少しだけ触れられている、石橋湛山らによって自由主義者の受け皿として『東洋経済新報』を発行し続けたことが一番印象深い。

 「受け皿」はある部分で共通性のある色々な人を一つの空間・紙面にまとめあげることができるものの、意見の違いが顕在化すれば同質な少数で作るものより瓦解しやすい気がする。そこに本書でリベラリズムの定義として挙げられている自律と寛容のうち後者が現れているのかもしれないとも思った。

 戦後文芸誌の方は本多秋五達が『近代文学』作って小説の自律を目指したのに左派と右派に寛容が無かったから失敗したが……

 

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 そういえば選挙が近い。

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 勿論国政選挙の方は一有権者として当然に投票に行くつもりであるがそっちではなく、TeamFortress2の方の選挙(戦争?)。つい最近大型アップデート(TF2 - Meet Your Match)があったらしく、その中でクラス対抗という新しい形式が導入された。

 コミックによればヘビー君が新しい武器を要求したらパイロ君と戦ってくれやとアドミニストレーターのおばあちゃんに言われてしまったらしいのでヘビーvsパイロ勃発という流れの様で。

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 この適当さが素晴らしい。

 パイロ君の選挙ポスターに至っては「ホロー! ホロホロー!」みたいなことしか書いていない。まるでドイツのユーモア政党デパタイ(The party)が作ったこれみたいだ。

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 是非とも、是非ともパイロ君には勝利してもらいたい。

 ついでに「支持政党なし」とかいう団体はデパタイ位のユーモアを持ってもらいたい

 

 

 あゝ明日は説明会、来週は面接二つ。

 半分終わったというより二回目スタートという感が強い。

 早く終われ。ついでに酷暑も早く終われ。