茶菓子の欠片

文芸とか北欧とかTF、雑記とか何かそういう

目も開けられない

 


 もうすぐプロレタリアートになって一年か

 お仕事ヤダァヾ(:3ノシヾ)ノシ 

 

 これからも無為自然で水のように行きねばなるまい。

 

 

 
 「うぬッ」と唸りたいほど、日々の勤労の中で憤怒理不尽のたぐいを感じる場面はやはりというかある。

 とはいえ大会文フリ北欧市はまだ先、見たい映画もまだ封切りされず。執筆活動ですらその靄を完全には解消できない。

 はてため息では解消できぬこの癇癪をどうしようかと苦悩していたが、つい最近、その怒りを「小麦粉の粉ふるい」と「菓子生地のかき回し」にぶつけることで心に平穏を取り戻すという方法を発見した。

 粉ふるいによってサラサラになっていく小麦粉を眺める行為は精神安定剤に近いものがある。

 詰まることろペンネーム通り茶菓子を作ることにこの上ない喜びを見出したのだ。

 

 焼いた茶菓子とフィンランドコーヒーをお供に小説を書く是即至上の贅沢。

 おかげでまた太りそうだ……

 

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 前々から読みたいと切に願っていた池田嘉郎さんの『ロシア革命 破局の8か月』(岩波書店)がまさか隣町の図書館にあるとは思わなんだ。 

ロシア革命――破局の8か月 (岩波新書)

ロシア革命――破局の8か月 (岩波新書)

 

 

 「ロシア革命」100周年はいつの間にか過ぎ去ったが旬はまだまだ。

 ロシア革命といえば「ソヴィエト」「ボリシェビキ」「イスクラ」「コルホーズ」という単語が飛び交う中、この書はなんとロシア革命時のリベラル派(知識人、穏健保守派)やソヴィエトに打倒される存在・臨時政府がどのような行動をとったかを描き出している。

 

 日本にもつい数か月前リベラル系の「立憲民主党」が出来上がったが、この名前といえばむしろロシア革命のリベラル政党「立憲民主党」(カデット)を先に思い浮かべてしまう頓珍漢極まるワタクシにとっては、誇張抜きにむさぼるように読んだと思う。

 昼過ぎにぱらぱらと頁をめくり、読み終えてふと顔を上げると夕日が沈んでいた。

 

 帝政派・穏健保守・共和主義・自由主義・急進派と(イリイチさんのボリシェビキや人民の中へ入っていく人たちを抜きにしても)ただでさえ混沌としている中、将校や兵士との距離感から議会の伝統、戦争対応やソヴィエトの社民主義者たちとの駆け引き等々リベラル派の苦悩が克明に記されている。

 議会内での四苦八苦、他国とのやりとり、社会主義者との妥協と敵対はこれまで語られてきたロシア革命のIfをも感じさせる新しい視点を授けてくれる素晴らしい本だったので皆さんも是非に(?)。

 

 民主主義のロシアを目指したとはいえあまりにも皆の考えるゴールがよりどりみどりすぎた。

 政治と外交は難しいねェ。

 

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 ようやっと(編集様に丸投げしていた)文芸誌も入稿の段階に達し、いよいよ実物の完成も近い。人様の上で胡坐をかくのはサークル時代と変化なし。

 とはいえこの文芸誌のほとんどは過去作。

 今更アイザック・アシモフにハマった為創作意欲が再燃し、筆をバキボキしようかと考えていた状態から立ち直りつつある自分としては、そろそろ書下ろしで構成した文芸誌を作りたくもなってきた。

 秋あたり作れないかなァ

 


 花粉症と眠気のせいで最近はこんな顔になっている。

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 花粉休暇を作ってくれ