月は出ているか
今宵は十五夜、しかし月見バーガーは絶賛腹下し中の為食すこと叶わず。
くわえていつの間にやら平成最後の夏季休暇が終わろうとしている。
かと思えば小説の締切を越してしまうというとんだ失態を犯す始末。
嗚呼無情。
嗚呼無能。
いつくしい厳島神社が見れたので僕は満足です。
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トランスフォーマースピンオフ・バンブルビーの予告第二弾が公開されて頭の処理能力が追い付いていない。
なにせオプティマスプライムが出演してくれることは分かってはいたが、まさかここまでG1デザインそのまんまだとは思わず……ショックウェーブやサウンドウェーブも出ているし、どういうことだ……サイバトロン星のデザインはまんまTF:WFCやTF:FOC系……
できればオートボット側ももっとG1デザインで出てきてほしい……
そしてディセプティコン側がしっかり喋っているのがありがたい。
基本的に実写映画シリーズはメガトロン様とスタスクぐらいしかしっかり喋ってくれなかったので(他はサイバトロン語か唸り声、ようやく最後の騎士王で喋る人が増えた)、フツーに喋っていることに感動してしまう。
第一出てきたディセップ二人組が三段変形してくれるというのもGOODですよ。トリプルチェンジャーのドリフトは連続三段変形までは見せてくれなかったから余計に。
うーんオタクの心をくすぐる。
公開まで悶えるしかない無念。
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どうもここ最近ソヴィエトれんぽーと縁があるようで。
アテネ・フランセ文化センターでソ連映画上映会があったのでGO。
『新しいモスクワ』。
アレクサンドル・メドヴェトキン『新しいモスクワ』『幸福』上映会
メドヴェトキン監督の作品、ただし政府の検閲で上映不可とされた代物。
ソ連の建築士がモスクワで自動模型装置「動くモスクワ」を発表するというのが大まかな流れで、そこにコメディやラブロマンスが絡んでくるというもの。劇中ではソヴィエト宮殿という、共産主義版バベルの塔(結局完成しなかった)も出てくる。
ソ連製映画というと偏見を持ってしまいがちだが、既に『火を噴く惑星』でソ連映画の面白さを知ってしまった自分としては期待値MAXで観に行った。確かに面白かったのだが――映画の中核であるはずの、「これからのソ連を牽引する新しい首都・モスクワ」像が説明されるシーンはクライマックスのはずなのにどこか冷めた目で見てしまった。
ソヴィエト宮殿なんて完成しなかったじゃんと歴史的事実を知っているからかもしれないが、プロパガンダが露骨すぎるからだろうか? いやプロパガンダに感動してたらまずいかもしれないが、人をその気にさせるのがプロパガンダのはずなのに全然ノれない。
プロパガンダシーン抜きのソ連映画の方がソ連に好印象を受けるというこの皮肉よ。
一方でソ連映画(イギリス製)も公開していた。
『スターリンの葬送行進曲』
赤いのに黒い映画。
老人党幹部が書記長の椅子を巡って馬鹿げたことをしては右往左往している無様な光景は面白いものの、その権力闘争がもたらすものはすべて一般国民に降りかかっていく様子も淡々と描かれるのが心臓にくる。
リベラル改革派を気取るフルシチョフに対抗するため、秘密警察としてやりたい放題だったはずのベリヤが、国民の人気取りのために自由化を推進し、かと思うとフルシチョフが勝手に政策を変更し……の繰り返し。任務を忠実に守ろうと、法律を厳守しようと、党中央委の方針変更で投獄処刑。
この時代の公務員には絶対なりたくないなァ……
ただ個人的に映画として面白いのは、『帰ってきたヒトラー』の方かな。ロシアがこの映画を作っていたらもっと面白くなったかもしれないが、無理か……?
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11月の文学フリマは「文藝工房ニケア」というよく分からないサークル名で出店予定です。
あってないようなお題は仮面。
またブース番号などが決まったら細々と告知していきます……
代表が〆切破っておいて何を言ってるんだという感じだが……