茶菓子の欠片

文芸とか北欧とかTF、雑記とか何かそういう

令和ーパーティー

 


 こ令和こ令和。

 前回は気が付けば年が明けていたなどとおめでたいことをのたまっていたが、今度は気が付けば元号が変わっていた、になりかねないところだった。

 危うし危うし。

 

 

 

 

 


 と、ここまで書いていたのに放置していたら令和が来てしまった。

 こ令和まずい。

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 元号が変わったのに下らぬ駄洒落がわんさか出てくる。

 老化が止まらぬなァ。


 ※   ※

 

 この社会がジャパリパークでも原始共産制でもない以上、哀れなプロレタリアートらしく勤労奉仕の日々に勤しむほかないが、年度の移り変わりとあってここ最近は忙しく、嗚呼胡蝶になりてぇと思う今日この頃。

 精神内部の健康診断では脳内麻薬是即ちTF細胞が不足していると告げられ、それはいかんなぁとサイバトロン星に亡命を決意。

 

 我がメンタルの為なら封印列車でも何でも使いますよ。


 『バンブルビー』。

bumblebeemovie.jp

 この年度替わりの忙しいときによくもぶちこんでくれたな。

 狙うは初回レイト。

 毎月UQチャレンジを使い果たしたのは失敗でござりまする。

 

 夕食にありつくときはバンブルビーの映画の話が出ないかとビクビクしながら唯ひたすらに腹の中に仕舞い込み、何とも言えない焦燥感と戦いながら劇場へGO。


 ネタバレでもなんでもないが、鑑賞してまず驚いたのは、「ストーリーがある」ことだった。

 

 いや、マイケルベイ版トランスフォーマーも無論ストーリーはあるけれど、置いてけぼりにされることが何度かあった(3の市街地戦でオートボットがいつの間にか捕まってるのは何故?/4の上海の橋封鎖はその後何も見せてくれないの?/5のコラボとはいえオートボット基地にいたトレンチはディセップの襲撃時になにしてたの? 云々)のにその感覚が無かった。

 

 伏線は回収され、シーンにまとまりがある……えぇ? トランスフォーマーなのかこれは?

 意味不明な困惑を覚えたがそんなことに困惑している自分にもまた困惑せざるえをえない。ラーメン二郎は苦手だけどTFに関して言えば二郎系に慣れてしまったのだろうか? 普通の家系ラーメンが出てきてびっくらこいたのか? 心の奥底では音楽惑星回のようなカオスを望んでいるのか?

 

 とはいえそれは裏を返せばようやく全くTFを知らない他人にもおススメできるトランスフォーマー映画が姿を現したということ。

 この映画を以て何人か沼に引きずり込めればこちらのもの。うひゃひゃ。

 

 それにくわえてオートボットディセプティコンもG1準拠の姿で戦ってるんだもの、WFCやFOCでも「一瞬でもいいからこのデザインで実写を……」と思っていた夢がかなって狂喜乱舞。でもこのデザインで最初から実写化されていたらあまり人気は出なかっただろうから、このファンサービスを味わうことができただけでも嬉しい。

 相変わらずザルなセクター7とか所属ではなく感情による瞳の色の変化とか、勝手に地球をオートボット再建の地に指定しちゃってる司令官とかTHE TOUCHとか――チャーリーとビーの交流とディセップとの戦闘シーンだけでなく、色々と突っ込みどころや考察できそうなところ、ニヤニヤできるところもあって何度鑑賞しても目が離せない。

 

 おかげで映画館の購買というインフレが許容されてしまう地での飲み物をわざわざ買ったというのにほとんど手が付けられず、氷が解けて薄まったコーヒー的な何かを飲み干す修業を敢行するほかなかった。

 

 当然4DXでも鑑賞したが、冒頭のサイバトロン星シーンで心臓がはちきれんばかりにバックンバックンしており、ああここで死ぬんかまあそれもまた一興、と思ったが死にはしなかった。

 ただこの死を覚悟する程の鼓動はパシフィックリム(初代)のジプシー・デンジャー出撃シーン以来かもしれない。

 

 唯一の疑問はそう、ホイルジャック先生はなにがどうなったらキュー爺さんに生まれ変わったのか?


 次回というか次シリーズがどんな展開を見せてくれるか期待値は高い。故に次回作まで枕を高くして眠るとしよう。


※    ※


 フィンランドと日本の外交関係樹立100周年という事で。

 一般開放されたとなればフィンランド大使館、足を運ばざるを得ない。

 流石フィンランド、入館登録開始後早々に枠が埋まってしまうほどの大人気。

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 そしてやっぱりあるのか、この恐るべき人間を駄目にする椅子は。

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 敷地内に平然とこの椅子が置いてある恐怖。

 これにくわえて大使館内にはサウナまである。

 こんな拷問機具勢揃いの環境で果たして労働など可能なのだろうか……可能にしているのだから恐ろしい。コーヒー休憩を労働組合が推進するような国だし、労働生産性でかなうはずがないか。 現実が本当に理想通りかは別として、労働環境を国のアピールポイントにできるのはうらやましい限り。

 ケインズ先生お願いですからはやく週15時間労働にしてくだせえ。

 

 できれば今年中にはフィンランドか北欧のどこかにはいければ……!


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 金週だからこそ赤週もありだという意味不明な理論も成り立つ。

 成り立たなくても党書記局が言えば成り立つことになろう。

 


 「BONE MUSIC展」。

www.bonemusic.jp

 ソヴィエト連邦時代、西欧資本主義の音楽として禁止されてきたジャズなどの西側の音楽を聴こうと、ソ連市民がレントゲン写真を加工しレコードを作り出したという命がけの創意工夫の足跡を垣間見ることのできる展示。

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 まずレントゲンをレコードにしようというその発想はどこからくるのか。

 しかもレントゲン写真だけでなく、音の出る葉書まで用いてジャズを聴こうとしたソ連/東側市民の並々ならぬ努力たるや。政府による統制や「ジャズは馬鹿が聞く音楽」というプロパガンダ攻勢を受けても、作るのをやめなかったとか。

 奴隷や移民の音楽を源流の一つに持つジャズが人類の解放を目指す社会主義政権のもとで禁止されるというのも皮肉な因果。

 


 ではソ連の「許容された」文化はどうだったかとユジク阿佐ヶ谷にて上映された「ロシアアニメーション傑作選」へとはしご。

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 嗚呼、ソヴィエト連邦のアニメーション制作現場も猫が好きなんだなぁ(?)。

 

 よくないですねぇ、童話一つとっても文字を教えようとした賢い少女は偉大なる前衛政党を表現したもので、素朴で無知な熊さんは指導される側の人民を表現してるんじゃないかと深読みしてしまう。ヴ・ナロード

 心温まるストーリー、水の反射や風で揺れる様など細かな部分まで表現されているアニメーション。正直段ボール車並のアニメしかないんじゃないかと思った己の無知を深く反省しなければ。技巧を凝らした、作者のアニメ愛が伝わる映像ばかりだった。

 

 チェブラーシカシリーズに出てくる動物園の動物たちすら定時で帰宅できてるんだなァ……

 

 学生運動系や旧社会党系のオジサンオバサンばっかりかと思いきや、文字通り老若男女問わずという盛況ぶりに驚くほかなし。ソ連系のイベントは年々若返りが進んでいる気がする。良い事……なのかな?

 

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 小説のネタ帳を作ろうと思っては一頁で終わって次のネタ帳へ……

 

 さあ、元年中に小説をかき上げることはできるのか?

 

 

 

 

 

 元年度中に引き下げ。